Zero | ノンアルコールドリンクの時代
ノンアルコールドリンクを試してみました。
数年、健康志向の広がりなどから、ノンアルコールドリンクが増えてきています。
クラフトマンシップ、スモールバッジ、フレーバー…
ジュースとは違うのか?と思われるかもしれません。試してみると豊かな香りが楽しめ、ただ「お酒が飲みたい」人でなければ十分に楽しめます。
甘さも控えめなものが多い印象で、食事時にもちょうどいい。
これからのちょっとした贅沢かもしれません。

NON
2018年末に創業したNON WORLDは、マーケティング担当のAaron Trotman氏と製造担当のWilliam Wade氏の二人によって起ちあげられました。William Wade氏「世界のベスト・レストラン50」で4度も一位に輝いた北欧レストラン『ノーマ』で経験を積んだ腕の持ち主です。オーストラリア発のこのノンアルコールドリンクは、様々なメディアにも取り上げられ、注目を集めています。
公式サイト(https://www.non.world/)は、かなりの切れ味。製品と同様にビジュアルが最高にクールです。エッジの利いたシュールな表現とエッジの利いた印象で、時代に即した洗練がそこにはあります。

NON 1: Salted Raspberry & Chamomile
ラズベリーやカモミールの味わいが楽しめるフルーティーな仕上がりです。
甘さ控えめでさらりとしたスパークリング、口残りしないさわやかさがあります。
NON 2: Caramelised Pear & Kombu
これは、意外です。桃をはじめ生姜やカルダモン、お茶やコンブチャなどが使われ、ユニークな味わいが楽しめます。
フルーティーさとスパイスのノートが印象的です。少し変わった味わいですが、食事時にも楽しめそうです。
NON 3: Toasted Cinnamon & Yuzu
日本人にはなじみのある柚子の香りにバレンシアオレンジの風味。
柑橘系がおりなすサッパリとした味わいに、シナモンのスパイシーな突き抜けが味わえます。
NON 4: Whoole beet root & Sansho
これは一番の変わり種かもしれません。
口に含むとどこか懐かしい風味が広がります。そう、それは「ほうじ茶」です。そして実はTAMARIも加えられているのだとか。そして、なにかピリッと感じます。それはハラペーニョ。意外な組み合わせの発想に感服します。変わった味ですが、食事にもあいそうです。
/shrb
/shrb (https://www.shrbdrinks.com/)はロンドン発の、2017年に元銀行員のムスタファ・マフムード氏によって創業されたブランドです。
Shrubという飲み物のレシピは、1747年の雑誌にまでさかのぼると言います。Shrubは、アラビア語で飲み物を意味する「sharāb」から来ているのだとか。そのレシピは、植民地時代の船ではるばる大西洋を渡り、アメリカへと伝わってゆくことになります。そして、禁酒法時代にアルコール飲料の代替品として大流行しました。/shrbは、その禁酒法時代初期のレシピに触発され、現在イーストロンドンにある醸造所から発信しています。

/shrb original :
柑橘系のベースにビネガーの酸味が加わった微炭酸でした。フレーバーには、アニス、フェンネル、コリアンダー、生姜、人参、シナモン、ナツメグ、ハイビスカスが使用されており、添加物不使用でその点も好感が持てます。砂糖も加えられていますが、ボトルに「low-ow sugar」とある通り、甘みは強くありません。スモーキーな抜け感のある豊かなフレーバーと程よい酸味が際立っていてグッド。
/shrb lime juniper :
先ず、口に含むと酸味とともに、ライムベースでやさしい舌触りの甘みが広がります。そして、鼻っから抜けてゆくフレーバーは、まるでフレッシュなヒノキなどの断面を香ったかのようなウッディーさがあり、丸みを帯びたテイストに一つ突き抜けた要素を加えてくれます。 ライム果汁、ブラウンシュガー、ジュニパーベリー、ピンクペッパー、ラベンダーが使われていて、特に、全体にまとまりと突き抜け感を与えているピンクペッパーとラベンダーがいい仕事してるなという印象です。
/shrb orange ginger :
もうこれは「生姜!オレンジ!」というわかりやすいテイストです。それもそのはず。これは果汁の割合が他のものより少し多いようです。フレーバーは、ビネガーのスモーキーな部分と樽のようなウッディな感覚。最後に残る、ローズのフレーバーが遠くに感じられてユニークです。果汁、ビネガー、ブラウンシュガー、ジンジャー、バラの花が使われています。飲み進めてゆくと、次第にローズの香りが広がってきて、やさしいフレーバーに感じられてきます。
/shrb apple cinamon :
これはビネガーの味が強く来て、どこか濃いジンジャエールかコーラのような風味がありました。ビネガーと炭酸の他に、リンゴ果汁、レモン果汁、ブラウンシュガー、シナモン、ナツメグ、ラベンダーがつかわれています。ラベンダーの独特な香りやわずかな苦み、シナモンの後味のようなラストは、強く来たビネガーの風味をさわやかに抜けさせてくれます。とりわけ、ラベンダーはいい仕事をしていて、後味に残るこの香草特有の苦みは、白身魚を使ったお料理との組み合わせもよいように感じました。
SIEGFRIED : Wonderleaf – alkoholfrei
これは試してみたいノンアルコールのジンです。ドイツのラインラントのディスティラーで、そのドライジンは世界的に定評があります。以前試してみましたが、豊かな風味で個人的ベスト10に入ります。そのノンアルコールということで、期待感が高まります。後日、取り寄せてみようと思っています。

https://www.siegfriedgin.com/wonderleaf/
ノンアルコールドリンクと様々な体験がミックスされた、
東京らしいカルチャーの発信地として、バーができたようです。
落ち着いたら行ってみたいですね。
0% NON-ALCHOHOL EXPERIENCE
他にもいろいろなノンアルコールドリンクが出ています。
引き続き試してみます。